食後の一杯や甘いお菓子と相性が良い「苦いコーヒー」が好きな大人の方は多いと思います。
今回は、なぜ大人は苦いコーヒーが好きな人が多いのかコーヒーの苦みはどのようにして生まれるのかなど解説していきたいと思います。
なぜ大人は苦いコーヒーが好きな人が多いのか?
「コーヒーは酸味派か味派か」というアンケートを調べた結果、苦味派が50%・酸味派が18%・バランス派が32%というほど、苦いコーヒーが好きな人は多いのです。
参考URL:https://7newfaces.com/2019/01/12/post-837/
しかし、子どもの頃に興味心で飲んだコーヒーは苦くて飲めなかった人も多いはずです。
どうして大人になるにつれて苦いコーヒーを飲めるようになるのでしょうか。
脳が学習するから
苦い食べ物は、人間にとって有毒である可能性が高いため、本来人の脳は苦い食べ物を嫌う仕組みがあります。
しかし、大人になるにつれてコーヒーをはじめピーマンやゴーヤなどの苦い野菜を「美味しい」と感じることがあります。
これは、苦い物でも体に良い食べ物だと脳が認識したことで、好みが変更されたからなのです。
コーヒーも繰り返し飲むことで、体へ悪影響がないことを脳が学び飲めるようになっていくのです。
苦味はストレス解消役だから
苦味にはストレスを解消してくれる働きがあるためストレス社会で生きる大人が苦いコーヒーを好む傾向があります。
人は、ストレスを感じると唾液中に特殊なたんぱく質が増えます。
そして、舌にある苦味受容体がふさがれるため一時的に苦味を感じにくくなります。
苦味成分には、ストレス解消になる働きがあるため、脳が苦みを感じにくくして多くの苦味を取り入れようとしているのです。
例えば、コーヒーや紅茶などに含まれているカフェインは、摂取してから30分ほどで大脳皮質を中心とする中枢神経系に働きかけ、数時間にわたって疲労感を抑えてくれることも明らかになっています。
コーヒーの苦味の生まれ方は2種類
実は、コーヒーには大きく分けて2種類の苦味の生まれ方があります。
1つ目は「コーヒー豆に含まれている成分の苦味」、もう1つは「焦げによる苦味」です。
コーヒー豆に含まれている成分の苦味
「コーヒーチェリー」という果実の種子である「コーヒー豆」には、苦味を作り出すもとになる成分が多く含まれています。
「もとになる」という事がポイントで、実は収穫したコーヒーの生豆を食べても苦味はほとんど感じられません。
コーヒー独特の苦味は、焙煎する過程で生まれるのです。
生豆をじっくりと加熱することで、成分が化学変化を起こし数百種類の成分がコーヒー豆内にできあがります。
その一つが「苦味」なのです。
焦げによる苦味
焙煎過程によって生じた「焦げ」もコーヒーの苦味の一つです。
コーヒー豆は焙煎時の火加減や焙煎の方法次第で焦げることがあります。
その焦げもコーヒーの苦みとして味わうことができます。
苦みの強いコーヒー豆
最後に、苦みの強いコーヒー豆をご紹介したいと思います。
ぜひ、今後のコーヒーを選ぶ際の参考にしてみてください。
マンデリン
マンデリンは、インドネシアのスマトラ島で栽培されているコーヒー豆です。
「マンデリン」という名前は、コーヒー栽培を始めた民族名から付けられています。
マンデリンは、コクがありながらも強い苦味があるコーヒーとして、苦味好な方におススメです。
単に苦いだけでなく、コーヒーの芳醇な香りもあるためブラックはもちろん、ミルクとの相性も抜群です。
スマトラ島でも一部地域でしか栽培されていない希少なコーヒー豆です。
トラジャ
トラジャは、インドネシアのスラウェシ島で栽培されているコーヒー豆です。
ほのかな酸味と後からやってくる優しい苦味が特徴です。
フルーティでさっぱりとした味の中にも力強いコクがあり、ブラックで飲めばクリーミーな甘味も感じられます。
酸味は弱めで苦味が強めですが甘味やコクなどコーヒー豆としてのバランスは良いです。
ブラジル サントス
ブラジル サントスは、ブラジル産のコーヒー豆でサントス港から出荷されたものを言います。
程よい苦味と甘味があり酸味は少なめです。
すっきりとしてバランスのいい味わいが特徴的です。
まとめ
なぜ大人は苦いコーヒーが好きな人が多いのかというと「苦みを美味しいと脳が学習するから」「ストレス解消になるから」ということが分かりました。
苦味が強いコーヒーはキリっとやる気を上げてくれたり、甘いお菓子と至福の時間を与えてくれます。
ぜひ、お好みのコーヒー豆を選ぶ参考にもしてくださいね。