段ボールの主原材料は段ボール原紙(古紙とパルプ)と糊であるため、リサイクルされずに放置された場合でも最後は土に還ります。
そこで今回の記事では、段ボールはどのぐらいの期間で土に還るのかを検証します。
段ボールは持続可能な自然に還る包装材
段ボールの原材料として使われているのは原紙(古紙とパルプ)と糊になります。
パルプとは木材のことを言うので森の資源になりますし、糊の原材料はコーンスターチ(とうもろこし)となります。
このように段ボールにはいずれも天然素材で持続可能な原料が使われている包装材なのです。
段ボールは大体3ヶ月で土に還る
段ボールの質や土の状態、天候などによっても異なりますが、大体3ヶ月もすれば仮に掘り起こしたとしてもどこに行ったかわからなくなるでしょう。
ですので、もし古い段ボールの処分に困った際には庭に埋めると良いかもしれませんね。
段ボールを使って堆肥が作れる!
毎日家庭から出てくる野菜くずや食べ残しなどの生ごみ。これをただ捨てているだけでは勿体ないですよ。
段ボールと自然の微生物の力を借りれば、栄養満点の自家製肥料に変えることができるのです。
今回ご紹介したいのが、「段ボールコンポスト」です。
コンポストとは、簡単に言うと「生ごみ処理機」のことを指していて、家庭から出た生ごみを段ボール箱に入れて混ぜるだけで家庭菜園で使える肥料を作ることができます。
この段ボールコンポストを活用すれば家庭から出る生ごみが減りますので、ゴミ袋の節約になりますし、資源の有効活用となり、環境にも優しい取り組みだと言えるでしょう。
なぜコンポストを作るときには段ボールを使うの?
コンポストで使う生ごみは水分が多いため、どんどん生ごみを入れていくと容器内に水分が溜まってしまい、微生物の分解を阻害してしまいます。
一方で段ボールなら通気性が良く、水分を吸収してくれるため、コンポストを始めるのには最適な容器だと言えるでしょう。
段ボールコンポストの作り方
まず外からの虫の侵入を防ぐため段ボールの隙間をガムテープで塞ぎます。そして段ボールの底に湿気予防として厚めの新聞紙を敷きます。
次に腐葉土と米ぬか3キロを混ぜて段ボールに入れます。
ここまで出来たら少し穴を掘って水気をなるべく切った生ごみを入れましょう。
最後に米ぬかを少量追加してスコップでよく混ぜ合わせれば完成です。
あとは布で上から蓋をし、2~3日おきにかき混ぜて1ヶ月程度かけて熟成させます。
水気がなくなって、サラサラになったら肥料の出来上がりです。
「わざわざ堆肥から作らなくても買った方が楽でいいわ」と思われる方もいるかもしれませんが、手間暇かけて自分で作った野菜は格別で、手間以上の喜びを味わうことができるでしょう。
おわりに
段ボールは天然素材で持続可能な原料が使われているため、埋めておけば土に還ります。
段ボールでおすすめなのが段ボールコンポストで、ご家庭で出た生ごみを使って堆肥を作ることができます。
生ごみを使って作った堆肥からはとても美味しい野菜が出来ますので、ぜひ試してみてくださいね。
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