ゲームに夢中になっている子どもを見ていると「その時間と労力を勉強に活かしてくれたら…。」と思うことありますよね。
でも、自分が子どもの頃を思い返すと、「今の子ども達と同じことをしていた」なんて方も多いと思います。
そこで今回は、「なぜゲームは面白く勉強はつまらないのか」という原因を追究すると共に勉強にゲーム的要素を取り入れる「ゲーミフィケーション」について解説していきたいと思います。
なぜゲームは面白く勉強はつまらないのか?原因を追究
では、早速「なぜゲームは面白く勉強はつまらないのか」原因を追究していきましょう。
ゲームが面白い理由
まず、「ゲームが面白い理由」を4つ、解説していきますね。
1.成長をすぐに感じられるから
ゲームが面白い理由の一つ目は、「成長をすぐに感じられるから」です。
例えば、ゲームでクリアができなかったり敵に負けてしまうと悔しくて「次はこうしてみよう!」「次は勝ってやるぞ!」という気持ちになります。
そして、夢中になってゲームをして、できなかったことができるようになった時、「成長」をすぐに感じることができます。
2.非日常的な体験ができるから
ゲームが面白い2つ目の理由は、「非日常的な体験ができるから」です。
例えば、銃を持って敵を倒したり、苦手なスポーツで勝負できたりと非日常的な体験がすぐにできるところです。
3.戦略を考えるのが楽しいと思えるから
ゲームが面白い3つ目の理由は、「戦略を考えるのが楽しいと思えるから」です。
例えば、「できなかった場面をどうやったらクリアできるか?」「敵に勝つにはどんな装備や武器を手に入れたら良いのか?」など、戦略を考えるのが楽しいのがゲームなんです。
4.失敗が恥ずかしくないから
ゲームが面白い4つ目の理由は、「失敗が恥ずかしくないから」です。
ゲームでは、クリアできなかったり、敵に負けても「恥ずかしい」と感じることがほとんどありません。
むしろ、ゲームというのは、多くの人が失敗するように作られています。
ゲームの失敗は、「次はクリアするぞ!」というモチベーションにつながります。
「失敗を恥ずかしいと感じない」「失敗を責められない」ということも、ゲームが面白いと思う理由なのです。
勉強がつまらない理由
次に、「勉強がつまらない理由」を4つ、解説していきますね。
1.成長を感じにくいから
勉強がつまらない理由の一つ目は、「成長を感じにくいから」です。
ゲームでは、レベルや難易度があるので自分の成長が分かりやすくなっています。
でも、勉強は、自分のレベルを知るにはテストや模試が必要です。
テストや模試は頻繁にはやらないので、自分の成長を感じにくく、勉強がつまらないと感じるのです。
2.成長を楽しいと思えないから
勉強がつまらない理由の二つ目は、「成長を楽しいと思えないから」です。
例え、テストや模試で点数が良かったり、前より点数が良かったとしても、それが自分にとって何のメリット・得があるのかが分からないのが勉強なんです。
3.自分のペースで進められないから
勉強がつまらない理由の三つ目は、「自分のペースで進められないから」です。
ゲームは自分がやりたい時にできますが、勉強は、嫌でもやらないといけない時間がやってきたり、嫌いな科目・苦手な科目でも受けなければいけません。
自分のぺースで物事を進められない事は、大人でもストレスになりますよね。
子どもにとって勉強は毎日のことなので、余計にストレスになり、「勉強=つまならいもの」と感じてしまうようになるのです。
4.失敗が恥になってしまうから
勉強がつまらない理由の四つ目は、「失敗が恥になってしまうから」です。
例えば、授業中に当てられて、答えを間違えると「恥ずかしい」気持ちになってしまいますよね。
その恥ずかしい気持ちが勉強をつまらなくさせてしまっているのです。
また、テストの点数が悪くて親に叱られたりするのも、失敗を責め立てられているように感じ、失敗を恐れるようになっていってしまうのです。
勉強に「ゲーミフィケーション」をいう考えを取り入れてみる
最近、ゲーム的要素をゲーム以外の分野に取り入れる「ゲーミフィケーション」という考えが、注目されています。
「勉強」もその一つで、ゲームが面白く勉強がつまらないのであれば、勉強にゲーム的要素を取り込めばよいというわけです。
「勉強」でできる「ゲーミフィケーション」のポイントが4つあります。
1.勉強に対して小さな目標を立てる
2.勉強の進度を明確化する
3.成長を実感できる問題を解く
4.失敗を責めない
ということです。
1.勉強に対して小さな目標を立てる
ゲームでは、「ミッション」や「クエスト」など、明確な目標が設定されているので、一生懸命クリアを目指して成長や達成感を感じられます。
でも、勉強は何の為にしているのか分からないので、つまらなく感じてしまうのです。
であれば、勉強も小さな目標を立ててから取り組むようにすれば良いのです。
例えば、
・10文字の漢字を間違えないように書く
・計算ミスを無くす
・問題集を3ページ終わらせる
など。
そうした小さな目標を立てながら、将来の夢や目標を見出せると、勉強も「夢のため」「目標のため」と頑張れるようになっていきます。
2.勉強の進度を明確化する
ゲームでは、進度であるステージをクリアすると称号やメダルなど、目に見える達成報酬を得ることができます。
勉強でも同じように進度を明確化すると達成感につながり、楽しく感じることができます。
例えば、カレンダーに進度を書き込み、できたらシールを貼るなどです。
時々カレンダーを見て、自分の頑張り度や成長度が見えることでモチベーションアップにもつながります。
3.成長を実感できる問題を解く
ゲームで一度クリアできなかったステージをクリアできるようになると達成感や成長を感じられて嬉しくなりますよね。
同じように勉強でも過去に解けなかった問題が解けるようになると誰でも嬉しく感じます。
過去に解けなかった問題もチェックをつけておくことで、再度チャレンジしやすくなります。
そして、解けるようになると達成感や成長を感じることができます。
4.失敗を責めない
問題を間違えたり、テストの点数が悪くても自分を責めないようにしましょう。
大事なのは、「同じ間違いをしないようにどうするか」です。
・解き直しをして、理解すること
・時間が経った時にもう一度解いてみて間違えないか
自分にできることをやることが大切です。
ゲーム感覚で勉強を楽しむなら他人と比較してはいけない
テストの点数や全国模試のランキングなど、結果を他人と比較することは、ゲーム的要素で勉強を楽しむためには必要ありません。
他人と比較することは競争心をつけるためには、重要でしょう。
でも、今はゲーム感覚で勉強を楽しむ「ゲーミフィケーション」が目的なのです。
勉強には必ずもっとできる人がいます。
終わりの見えない戦いをするよりも、勉強は自分との戦いと考えましょう。
まとめ
「なぜゲームは面白く勉強はつまらないのか」、その原因を追究すると共に、勉強にゲーム的要素を取り入れて楽しむ「ゲーミフィケーション」について解説しました。
いきなり全部をやってみようとするのも大変なので、まずは一つ一つ「小さな目標を立てる」がクリアできたら「進度を明確化する」など、一歩ずつ楽しみながら勉強に向き合ってみてくださいね。