「ココナッツオイルはダイエットに良い」という言葉を1度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、摂取しすぎてしまうと身体に悪い影響を及ぼしたり、逆に太りやすくなってしまうこともあるのです。
ココナッツオイルの落とし穴は成分
ココナッツオイルはカロリーが低い、代謝が早いなどと持て囃されていることが多いですが、実は成分のほとんどが飽和脂肪酸なのです。
飽和脂肪酸とは主に動物性脂肪に当てはまり、肉や乳製品、バターやラードなどにも多く含まれています。
もし、この飽和脂肪酸を摂りすぎてしまうと、 LDL(悪玉)コレステロールを増加させ、動脈硬化を引き起こしてしまうのです。
その中でも特に心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病のリスクが高まりますので、摂りすぎには注意するようにしてください。
参考URL:https://www.hosp.gifu-u.ac.jp/origin/
ココナッツオイルの摂取量も問題
ココナッツオイルダイエットでは、1日大さじ2杯の油を「飲む」ことを提唱する識者も多く、2016年にはコーヒーにグラスフェッドバターとココナッツオイルを入れて飲むという、バターコーヒーダイエットが流行りました。
しかし、これらのダイエット法の多くは、もともと欧米で人気があったものが日本に輸入されてきたものです。
日本人は欧米人と比べて内臓脂肪がつきやすいため、体にいいからと言って大量に摂取すると、かえって動脈硬化や心臓病のリスクを上げてしまう場合があります。
お腹を下してしまう・オイリー肌になる人も
基本的には副作用がないと言われているココナッツオイルですが、まれにひどくお腹を下してしまう方や湿疹が出てしまう方かいます。
さらに、油を毎日たくさん摂ることで、脂性肌になってしまう方もいらっしゃいます。
ですので、はじめのうちは1日大さじ1杯の量からスタートすることがおすすめです。
ココナッツオイルとmctオイルの違いは?
まず味に関しては、ココナッツオイルは甘い香りと味がしますが、MCTオイルは無味無臭であるという違いがあります。
次に摂取したときに感じる効果に関しては、ココナッツオイルは消化吸収が緩やかで、免疫力向上や抗菌作用がある一方で、MCTオイルは消化吸収が早く、エネルギーになりやすいという違いがあります。
ダイエットにはMCTオイルがオススメ
MCTオイルの主成分である中鎖脂肪酸には体内で素早く吸収・分解される、脂肪として体内に蓄積されにくい、エネルギーになりやすいという特徴があります。
そのため、糖質を制限し、脂質をエネルギーとして痩せる仕組みの糖質制限ダイエットとの相性が抜群です。
まとめ
ココナッツオイルの成分のほとんどが飽和脂肪酸のため、摂りすぎてしまうと生活習慣病のリスクが上がってしまいます。
もし取り入れてみたい場合には最初は1日大さじ1杯の量から始めましょう。
ただし、ダイエットが目的であればココナッツオイルよりもMCTオイルの方がおすすめです。
糖質制限ダイエットを頑張っている方はぜひMCTオイルを取り入れてみてくださいね。