最近では、食の安全性や自然派志向の人が増えたこともあり「有機=オーガニック」に関心が高まっています。
「砂糖」もその一つで、「有機砂糖」もしくは「オーガニックシュガー」として販売されています。
では、「有機砂糖」と「砂糖」の違いとは何か?探っていきたいと思います。
「有機砂糖」と「砂糖」の違いは原材料と精製法だった
一般的によく使われる「砂糖」とは、「白砂糖」「上白糖」のことを指し、皆さんのご家庭にも必ずあると思います。
そんな「砂糖」と「有機砂糖」の違い、実は「原材料」と「精製法」なんです。
原材料
まず、有機砂糖と砂糖の原材料の違いを見ていきましょう。
有機砂糖
有機砂糖の原材料は、「さとうきび」や「ココナッツ」が多く、化学的に合成された肥料や農薬を使用していない砂糖のことを言います。
また、日本における「有機栽培」の定義がコチラ↓↓
・化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
・遺伝子組換え技術を利用しない
・農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
この条件を満たしたものだけが日本では「有機栽培」と謳えるのです。
引用URL:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/(農林水産省ホームページ)
砂糖
一般的な砂糖の原材料は、「さとうきび」や「てんさい」で「除草剤」や「殺菌剤」などの農薬や肥料など化学的物質を使用して育てられています。
スーパーなどで売られている「上白糖」「グラニュー糖」「三温糖」「ザラメ糖」「氷砂糖」などが該当します。
精製法
次に有機砂糖と砂糖の精製法の違いを見ていきましょう。
有機砂糖
有機砂糖は高度なろ過などの精製を行わず、原材料から搾り出した成分を残して作られた砂糖を言います。
そのため、ミネラルなどの栄養成分がしっかり残っている特徴があります。
砂糖
一方、砂糖は原材料に様々なろ過を繰り返して不純物を取り除く精製を行っていきます。
その結果、一般的に砂糖と呼ばれるものには、原材料のミネラルなどの栄養素は含まれていません。
有機砂糖を使うメリット
有機砂糖を使うメリットは、3つあります。
栄養がある
有機砂糖の原材料であるさとうきびには、「カルシウム」や「カリウム」などのミネラルが豊富に含まれています。
高度なろ過などの精製を行わないので、さとうきびがもつ栄養成分を手軽に摂ることができます。
安心・安全
有機砂糖は、原材料を栽培している時から化学的物質を使用していないので、農薬などからの健康被害を受けません。
また、先ほどの日本の「有機栽培」の定義があるように世界や地域によっての「有機栽培」の定義があります。
・日本:「有機JAS」
・アメリカ:「USDA(ユーエスディーエー)」
・オーストラリア:「ACO(エイコー)」
・ドイツ:「demeter(デメター)」
などと呼ばれる「有機認証マーク」が付いている砂糖は、それぞれの国の有機栽培の定義をクリアした証明なので安心ですよ。
環境にやさしい
一般的な砂糖のように農薬や肥料など化学的物質は、土壌を汚染したり土の中の微生物を殺してしまうリスクがあります。
また、化学物質が含まれた水が川や海に流されることで水質汚染などの環境問題にもつながります。
一方、有機砂糖の原材料として絞られたさとうきびは、そのまま燃やして畑や微生物の養分として役立つことができます。
有機砂糖の選び方3選
有機砂糖が体にも環境にも良い事が分かりましたが、次にどのように選べばよいのかを3つ解説していきたいと思います。
①調理法に合わせて選ぶ
まず1つ目の有機砂糖の選び方は「調理法」です。
上白糖のように日常使いするなら「きび砂糖」
一般的に「砂糖」と言われている「白砂糖」「上白糖」のように日常的に有機砂糖を使用する場合は、「きび砂糖」がおススメです。
きび砂糖は、ほどよい甘みとコク、そしてミネラル分も適度に残っています。
さらに、煮物などで使うと素材の旨味を引き立てながら照りを出すこともできて一石二鳥です。
パンやケーキ作りには「てんさい糖」
北海道の特産物「てん菜」から抽出した糖を煮詰めて作られた「てんさい糖」。
砂糖自体の色が薄いため、パン作りやお菓子作りにピッタリです。
ただ、甘さが控えめなので入れ過ぎには注意してくださいね。
ソースや濃厚な料理には「黒砂糖」
「黒砂糖」には、深いコクがあるためソース作りや豚の角煮などにおススメです。
また、黒砂糖は有機砂糖の中でも栄養価が高い特徴があります。
②栄養価の高さで選ぶ
2つ目の有機砂糖の選び方は「栄養価の高さ」です。
ミネラル豊富な「黒砂糖」
有機砂糖の中でもミネラルが豊富なのが「黒砂糖」なんです。
黒砂糖は、「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「リン」などのミネラルを豊富に含んでいます。
オリゴ糖が豊富な「てんさい糖」
便秘などお腹の調子を整えたい方は、「てんさい糖」がおススメです。
てんさい糖には、ラフィノースやケストースという「オリゴ糖」が豊富に含まれています。
オリゴ糖は、腸の内でビフィズス菌のえさとなって、便秘などのお腹の調子を整えてくれる働きがあります。
③目的に合わせて選ぶ
最後に「目的に合わせて選ぶ」方法です。
日常使いに「きび砂糖」
先ほどの、「調理法に合わせて選ぶ」でもお伝えしたように「白砂糖」「上白糖」のように日常使いとして有機砂糖を使用する場合「きび砂糖」がおススメです。
ミネラル成分を残しながらも雑味やクセがありません。
ダイエットに「黒糖」
さとうきびのしぼり汁からゴミなどを除いて煮詰めた「黒糖」。
精製度が低いため、天然ミネラルが豊富なんです。
さらに、ビタミンやたんぱく質も他の有機砂糖よりも豊富なのに、低カロリーのためダイエット中にピッタリの有機砂糖です。
ただし、ミネラルが豊富なため苦味や渋みも強めという特徴があります。
お腹の調子を整えたい時に「てんさい糖」
オリゴ糖が豊富な「てんさい糖」は、お腹の調子を整えたい方にピッタリです。
実は、ヨーロッパで「砂糖」と言えば「てんさい糖」のことを指し、フランス料理には欠かせない有機砂糖なんです。
血糖値が気になる方に「ココナッツシュガー」
血糖値が気になる方は、GI値が低い「ココナッツシュガー」がおススメです。
GI値が低いため、食べた後もゆるやかに血糖値が上昇して、糖質が脂肪に変わりにくい特徴があります。
ココナッツシュガーは、ココヤシの花やつぼみの蜜を集めて、ろ過をしながらじっくりと煮詰めて作られています。
クセが少なくやさしい甘味があり、使いやすいですよ。
まとめ
「有機砂糖」と「砂糖」の違いは、「原材料」と「精製法」でした。
そして、有機砂糖は身体に安心・安全なだけでなく、栄養があり環境にも優しい砂糖であることが分かりました。
ぜひ、有機砂糖の特徴を知って、用途に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。