飲みかけのペットボトルのお茶を飲もうとした時、白い浮遊物が浮いていたことはありませんか。
実は、あれはカビの一種なんです。
実際に、気づかずに飲んだという方もいらっしゃるかもしれませんが、なぜ飲みかけのペットボトルのお茶にカビが生えるのか?飲んでしまった時はどうしたらよいのかなど解説していきます。
飲みかけのペットボトルのお茶に白い浮遊物が?!
飲みかけのペットボトルのお茶に白い浮遊物があることに気づかず飲んでしまった場合、必ず「腹痛」や「下痢」「吐き気」「嘔吐」などの症状が出るとは限りません。
水分をしっかり摂り、体の変化や症状がないか気をつけておきましょう。
水分が摂れない場合や症状が長引く場合は病院の受診を
安静にしていても水分をしっかり摂れない場合や腹痛や下痢などの症状が出て長引く場合は、病院を受診しましょう。
特に大量にお茶を飲んでしまった場合や、長時間飲み続けた場合、乳幼児や妊婦・高齢者が飲んでしまった場合は早めに受診するようにしましょう。
受診の際は、飲んでしまったペットボトルのお茶を持参すると良いでしょう。
また、白い浮遊物のようにカビが目に見えない場合もあります。
見た目だけでなく、開封時の臭いにも注意しましょう。
実際に検査をした結果…
実際に「コープこうべ」というコープのホームページに、「お茶に出たタピオカのような浮遊物を検査機関で検査した結果」が掲載されています。
検査したのは、申し出のあった「2Lのお茶」。
開栓品で残量は100ml程だったそうです。
検査時、お茶はすでに濁りが発生し、直径3cmくらいの浮遊物が認められました。
そして、結果
「浮遊物を実体顕微鏡で観察した結果カビの塊でした。また、中身はすでに細菌が増殖して、腐敗レベルの菌が検出されました。」
ということでした。
参考サイト:コープこうべ 商品検査センター
でもどうしてお茶にカビが生えるの?
お茶には、殺菌作用の「カテキン」が含まれているのになぜカビが生えてしまうのでしょう。
実は、ペットボトルのお茶はカテキンが含まれていても開栓し常温で置いておくと雑菌が繁殖してカビが生えてしまうことがあります。
また、ペットボトルに直接口をつけて飲むと唾液中の雑菌がペットボトルに入り、ペットボトル内で雑菌が繁殖しカビが生えてしまいます。
さらに、カビは茶葉がもつたんぱく質を好むので、放置しているとどんどん繁殖してしまいます。
ペットボトルのお茶にカビカビを生やさないポイント
では、ペットボトルのお茶にカビを生やすことなく美味しく飲みきるにはどうしたら良いのかを解説していきたいと思います。
開栓後は冷蔵庫で保管
ペットボトルの飲み物は、お茶でなくても一度開栓したら、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
カビや雑菌は常温で増殖しやすい特徴があります。
なので、開栓後は冷蔵庫に保存することが一つです。
また、冷蔵庫から出した時は、出す時間も短くすると良いですよ。
ペットボトルのお茶は、開栓した場合2日から3日が賞味期限です。
冷蔵庫に保存したとはいえ、早く飲むようにしましょう。
ペットボトルに直接口をつけずに飲む
ペットボトルの飲みものは、コップに移し替えて飲むことがポイントです。
ペットボトルは、一度でも口をつけてしまうと、ペットボトル内で雑菌が繁殖するリスクがあります。
外出時など、どうしてもコップが無い時以外はコップに移し替えるようにしましょう。
また、コップに移し替えたとしてもそのまま放置していては空気中の雑菌が入る可能性があります。
特に小さなお子さんの飲み物の管理は、保護者がしっかりしてあげましょう。
自宅保管する容器も要注意
ペットボトルでなくても、自宅でお茶を保存する容器にも要注意です。
お茶を炊いた後に入れる容器やポットもしっかり殺菌しておかなければ雑菌が入り繁殖、カビが生えてくるリスクがあります。
また、殺菌後の容器は清潔に扱うことが重要です。
汚れた手で触れないように気をつけましょう。
まとめ
ペットボトルのお茶に白い浮遊物があることに気づかずに飲んだ場合、必ず腹痛や下痢などの症状がでるとは限らないことが分かりました。
まずは、安静に過ごし症状が出た場合や長引いた場合は病院を受診しましょう。
特に乳幼児や妊婦・高齢者が飲んでしまった場合は体調の変化を注意深く見るようにしてくださいね。