住宅を購入する時に金融機関から受ける融資が「住宅ローン」です。
いざ、住宅の購入を考え始めた時、みんなはいくら払ってるのか気になりますよね。
そこで今回は、知恵袋に寄せられた住宅ローンをみんなはいくら払ってるのかをまとめてみました。
また、知恵袋から見えた「世帯年収」を基準とした住宅ローンの目安について解説していきたいと思います。
住宅ローンをみんなはいくら払ってるの?知恵袋の内容から見えるもの
「住宅ローンをみんなはいくら払ってるの?」、知恵袋に寄せられた内容がコチラです↓
・土地はあったので建物だけを1800万円、25年ローンで組んだ
→金利を考えない場合、年間72万円・月々6万円の返済ということですね。
・4100万円借りました。30前半で夫婦で年収1600万円
→金利を考えず、返済期間は30年と想定すると、年間約136万円・月々約11万3千円ということになります。
また、具体的な借り入れ金額や返済金額ではなく、
・固定金利で月々○万円という希望の予算で借りた
・世帯年収の20%程度で借りた
・世帯年収の5倍を目安に借りた
など、世帯年収をもとに借り入れ金額を決めている方も多くいらっしゃいました。
そして、知恵袋の中に大手ハウスメーカー勤務の方がいらっしゃり、その方の意見が、
「お客様から他の方はいくらぐらいのローンを組まれますか?と聞かれます。ただ、いくらのローンを組むかは、予算計画や世帯年収・年齢・援助額によって違います。」
というものでした。
つまり、住宅ローンを組むのは、その人の支出バランスによって大きく変わってくるということです。
そこで、住宅ローンを組む時の目安になるのが「年収倍率」「返済負担率」です。
年収倍率
「年収倍率」とは、物件購入価格が世帯年収の何倍かを示す数値のことを言います。
一般的に年収倍率は、世帯年収の5倍が無理なく返済できる金額とされています。
例えば、年収500万円の世帯年収であれば物件購入価格は2500万円くらいが無理なく返済できる金額ということです。
返済負担率
「返済負担率」とは、世帯年収に対しての年間の返済額の割合のことを言います。
返済負担率は、25%が基準とされています。
例えば、年収500万円の世帯年収であれば返済額は年間125万円くらいが一つの基準であるということです。
この「年収倍率」と「返済負担率」は、住宅ローンを組む上で金融機関側も審査の基準にしています。
また、住宅の購入は金額が大きく理想を求めてしまうこともありますが、日常生活が苦しくなる住宅ローンはおススメできません。
今の世帯年収をもとに、「年収倍率」と「返済負担率」を考慮し、無理のない住宅購入計画を立ててくださいね。
国土交通省発表!物件の種類ごとの「年間返済額」
次に、国土交通省が発表した「令和4年度宅市場動向調査報告書」を参考に見ていきたいと思います。
まず、物件の種類によっての「年間返済額」が記されています。(参考資料52ページ)
それをもとにと「月間返済額」を算出すると、
・注文住宅:年間返済額174.0 万円/月間返済額14.5万円
・分譲戸建住宅:年間返済額126.6万円/月間返済額10.6万円
・分譲集合住宅:年間返済額148.1万円/月間返済額12.3万円
・既存(中古)戸建住宅:年間返済額106.7万円/月間返済額8.9万円
・既存(中古)集合住宅:年間返済額101.3万円/月間返済額8.4万円
・リフォーム住宅:年間返済額75.6万円/月間返済額6.3万円
という結果になります。
そして、物件の種類によっての「返済期間」も記されています。(参考資料52ページ)
・注文住宅(建築):32.8年
・注文住宅(土地):34.5年
・分譲戸建住宅:32.7年
・分譲集合住宅:29.7年
・既存(中古)戸建住宅:28.4年
・既存(中古)集合住宅:28.5年
・リフォーム住宅:16.1年
という結果になります。
参考URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610299.pdf(国土交通省 「令和4年度住宅市場動向調査報告書」)
まとめ
住宅ローンをみんなはいくら払ってるのかを知恵袋をもとに解説しました。
みなさん、世帯年収をもとに「年収倍率」「返済負担率」を基準として考えていましたね。
そして、選ぶ金融機関によって「金利」や「優遇」も違ってきます。
住宅は一生に一度の大きな買い物です。
ぜひ、慎重に検討していってくださいね。