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駐車できない人は駐車が下手なのではなく「不安障害」という病気の可能性アリ

「不安」を感じることは、日常生活の中で誰にでも起こり得ることですよね。

でも、過度に不安を感じて、自分自身でコントロールできなくなる「不安障害」という病気があります。

「不安障害」は社会生活に支障をきたすことも多く、なかには多くの人が普通にできる車を停める「駐車」ができないという「駐車不安障害」もあります。

今回は、駐車できない「駐車不安障害」をはじめとした「不安障害」という病気について解説していきたいと思います。

駐車できない不安障害ってどんな病気?

多くの人が普通にできる車を停める「駐車」。

そんな「駐車」が何度チャレンジしても上手くできず、さらに上手くできない悔しさやストレスから余計に症状が悪化し、駐車場にすら入られない「駐車不安障害」という病気があります。

症状は他にも

・車の前後左右の判断がつきにくい

・駐車中の周囲からの目線が気になる

・駐車に失敗すると自己評価が下がる

などの症状が出る人もいます。

「駐車不安障害」は不安障害の一つで、過去の経験や精神的な気質などが原因とも考えられていますが、明らかな原因は分かっていない病気です。

「駐車不安障害」を含む、不安障害には、大きく「パニック症」「全般不安症」「社交不安症」「限局性恐怖症」などがあります。

症状など詳しく見ていきましょう。

パニック症

パニック症は、動機やめまい・発汗・呼吸困難などの発作が突然理由もなく現れ数十分で治まる病気です。

パニック症は繰り返し起こることで、

・また突然発作が起きたらどうしようという「予期不安」

・特定の場所に行くことで起きる「広場恐怖」

を引き起こす場合もあり、日常生活に大きな支障がでます。

全般不安症

全般不安症は、特定の状況にだけ不安を感じる病気ではなく、

・自然災害

・紛争

・家族が事故に遭うのではないか

・自分が病気になるのではないか

など、日常生活の様々な場面に対して不安を抱く病気です。

常に不安を抱いているため、

・頭痛

・肩こり

・緊張

・疲労感

・集中力の低下

・イライラ

・不眠

・発汗

・めまい

などの症状が現れる特徴があります。

社交不安症

人から注目される状況や環境で不安や恐怖を感じるのが「社交不安症」です。

・人との会話が怖い

・人が多いところに行けない

・視線を向けられると不安になる

・授業や会議での発言が苦手

・人前で字を書くのが苦手

という特徴があり、症状としては、

・動悸
・赤面
・震え
・声が出なくなる
・吐き気
・胃のむかつき
・冷や汗

などです。

このような症状が続くと、学校や仕事に行けなくなる場合もあります。

限局性恐怖症

「限局性恐怖症」は、高い所や狭い所、虫や水場などある特定の場所や物事に対して恐怖や不安を感じてしまう病気です。

自分で恐怖や不安をコントロールできない特徴があります。

高い所や狭い所、虫や水場以外にも

・尖ったもの

・血液/注射

・動物

などが対象も人も多くいます。

「限局性恐怖症」は、過去の出来事が原因となり発症する可能性もある病気です。

不安障害の診断方法

まず、不安障害の診断方法は、症状がでる環境や場面など、詳細な情報を得るカウンセリングからはじめられます。

その後血液検査や心理検査を行う場合もあります。

そして、「DSM-5(ディーエスエムファイブ)」と呼ばれる、米国精神医学会が発行する精神疾患の診断・統計マニュアルの診断基準をもとにして診断が行われます。

「全般不安症」「社交不安症」「限局性恐怖症」は、6ヶ月以上続いているかどうかも診断基準の一つです。

不安障害の治療方法

不安障害の治療は、不安障害という病気を治すというよりも、日常生活に支障をきたす症状を緩和して、快適に日常生活を送れるようにすることを目標としています。

不安障害の治療は、主に「薬物療法」と「認知行動療法」が行われます。

薬物療法

薬物療法では、医療機関の診断を受けて

・抗うつ薬
・抗不安薬
・睡眠薬

などの薬が処方されます。

薬を服用することで、不安状態が緩和され、症状を抑える目的があります。

認知行動療法

認知行動療法とは、カウンセリングや実際に不安を感じる場所やモノに触れることで、自信を取り戻す治療方法です。

不安を感じる場所やモノは、人それぞれ違うので、一人一人に合わせて適切な認知行動療法をする必要があります。

症状の悪化を防ぐためにも、日常生活への支障を少なくするためにも、不安障害の症状を感じた場合、早めに医療機関を受診してくださいね。

病院は、精神科や心療内科で診療してもらうことができますよ。

精神科や心療内科は、「心が普通ではない」「気が弱い」「心が弱い」人が行くマイナスなイメージがある人もいるかもしれませんが、風邪をひいたら内科を受診するのと同じです。

そして、「治すため」「今より良い自分目指すため」に行く所です。

周りの意見や視線ではなく、自分のために気軽に行ってみてくださいね

まとめ

「何度チャレンジしても上手く駐車できない」「駐車場に行くのも不安」という症状がある人は、もしかすると「不安障害」という病気の可能性があります。

不安障害は、自分の力だけで治すことは難しい病気です。

家族や医療機関などのサポートを受けながら日常生活を少しでも快適にしていきましょう。