衣類の洗濯だけでなく掃除にも使用できる万能クリーナーの「オキシクリーン」ですが、しつこい汚れ落としだけでなく除菌もできるので、使用している方は多いですね。
しかし、オキシクリーンの粉末を溶かす際は「40度から60度」と記載があり、お湯を準備するのが面倒だなと感じられた方も多いと思います。
そこで今回は、オキシクリーンは水で使用しても大丈夫なのかをはじめオキシクリーンを使用する上での注意点をまとめてみました。
オキシクリーンは、水でも大丈夫ではない!40度から60度のお湯で効果を発揮
洗濯から掃除まで使えるオキシクリーンですが、水でも大丈夫ではありません。
オキシクリーンは、過炭酸ナトリウムという成分が主成分で、過炭酸ナトリウムは40度から60度のお湯に溶かすことで汚れを分解する酸素を放出する働きがあります。
そして、放出された酸素の泡が衣類などの汚れだけを浮き上がらせて、素材や物を傷めることなくキレイにすることができるのです。
もし水温が水のように冷たい場合、酸素放出量が少なくなり、効果が発揮されないのです。
オキシクリーンで汚れをキレイにする時は、必ず40度から60度のお湯で使用するようにしましょう。
オキシクリーンを使用する上での注意点
オキシクリーンには、水を使わないこと以外にも注意するべき点があります。
素手で触らない
オキシクリーンは、素手で触らないように気をつけましょう。
オキシクリーンには、たんぱく質を溶かす働きがあります。
そのため、人の肌に含まれているタンパク質を溶かしてしまう危険があります。
オキシクリーンを使用する際は、ゴム手袋を使用することをおススメします。
また、目に入ったり飲んでしまわないようにも気をつけましょう。
もしも、目に入った場合はすぐに15分以上水で目を洗い、眼科を受診してください。
もしも、飲んでしまった場合は水を飲み内科を受診してください。
肌についたり目に入ったりしていなくてもかゆみや痛みなどの症状が出た場合は、オキシクリーンの使用をやめ病院を受診するようにしましょう。
6時間経過すると効果がなくなる
オキシクリーンは、お湯で溶かした後6時間経過すると効果がなくなり、それ以上汚れが落ちることはありません。
オキシクリーンの主成分「過炭酸ナトリウム」は、お湯に溶けることで「炭酸ソーダ」と「過酸化水素水」に分かれます。
そして、約6時間を経過すると「アルカリ性のナトリウム溶液」に変化します。
つまり、酸素の働きや効果は無くなってしまうのです。
密閉容器に入れない
オキシクリーンは、お湯に溶かしてから常に酸素の泡が発生し汚れを分解し続けています。
なので、密閉容器や袋に衣類や物を入れてきつく口をしばってオキシ漬けしていると、中で膨張して袋が破裂してしまう危険があります。
また、お湯で溶かしたオキシクリーンをスプレー容器など密閉された容器に移し替えることも危険です。
他にも、オキシクリーンの粉末を他の容器に移す場合も密閉容器に移さないようにしましょう。
市販されているオキシクリーンの容器には、小さな穴があいており密閉状態にならないように工夫されているんです。
まとめ
オキシクリーンは、使用する際は水でも大丈夫ではなく、必ず40度から60度のお湯で溶かすようにしましょう。
そうすることで、オキシクリーンがもつ働きを発揮し、衣類や物をキレイにすることができます。
また、素手で触ったり目に入らないようにも十分注意して使用するようにしてくださいね。