災害時の備蓄としてミネラルウォーターを備えているご家庭も多いと思いますが、賞味期限切れのミネラルウォーターには実は使い道があります。
これまで賞味期限切れのミネラルウォーターは捨てていたという方は、ぜひ今後の参考にしてくださいね。
賞味期限切れのミネラルウォーターは「生活用水」などで使い道はあるので捨てないで!
まず、賞味期限が切れたからと言ってミネラルウォーターをすぐに捨てないようにしてください。
例えば「災害時の生活用水」や「アウトドア・レジャー」「水やりや掃除」などに使用することができます。
災害時の生活用水
災害時に断水してしまったら水はとても貴重なものになります。
飲料水としてはもちろんですが、手洗いや食器などの洗浄・トイレなどにも必要です。
そのような場合に賞味期限切れのミネラルウォーターは大活躍します。
アウトドア・レジャー
アウトドア・レジャーでは、日常のように水を使えない環境もあります。
そのような時、ミネラルウォーターをペットボトルのまま持っていけば食器洗いや手洗いにも使用できます。
水やりや掃除
ミネラルウォーターは水道水よりもミネラルを多く含んでいるので、実は花の水やりに最適なのです。
最近では、ペットボトルにキャップをつけて土に刺しておくだけで自動的に給水できるものもるので便利です。
さらに、玄関先や庭など水道が近くにない場所での掃除にも賞味期限切れのミネラルウォーターは利用できるので、おススメです。
実は賞味期限切れのミネラルウォーターは飲める
実は、賞味期限切れのミネラルウォーターは問題なく飲むことができます。
ペットボトルのミネラルウォーターは、製造過程で加熱処理やろ過除去などによって殺菌されているので、未開封のまま正しく保存していれば雑菌が入り込むことはありません。
そのため、賞味期限が切れていても、飲むことができるのです。
また、消費者庁も以下のように賞味期限が切れた災害備蓄食品について記載されています。
「飲料水は、賞味期限を超過しても一律に飲めなくなるものではありません。
品質の変化が極めて少ないことから、一部のものについては期限表示(消費期限・賞味期限)の省略も可能としています。」
参考URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/
しかし、ペットボトル内の滅菌状態が保たれるのは未開封時のことなので、一度開封してしまうと雑菌が繁殖してしまいます。
開封後は、冷蔵庫保存で2日から3日で飲み切るようにしましょう。
また、常温保存やペットボトルに直接口をつけて飲んだ場合、より早く劣化が進むのでその日のうちに飲み切ってしまうようにしましょう。
ミネラルウォーターに賞味期限がある2つの理由
ではなぜ、賞味期限が切れても飲めるミネラルウォーターに賞味期限があるのかと言うと「内容量が変わってしまうから」「においが移ってしまうから」という理由があります。
内容量が変わってしまうから
実は、ペットボトルは通気性のある容器で、時間が経つ少しずつ水分が蒸発し、内容量が少なくなることがあるのです。
そして、ペットボトルに記載されている内容量と実際の量の差が広がりすぎると「計量法」という法律に違反する可能性があるのです。
つまり、法律に合わせた内容量を維持できるため賞味期限が設定されているのです。
においが移ってしまうから
同じく、ペットボトルは通気性のある容器なので、においが強いものと一緒に保存しているとボトル本体や蓋ににおいが移ってしまうことがあります。
場合によっては、ペットボトル内にまでにおいが移ることがあるため、賞味期限が設定されているのです。
ご自宅で保管する際にもにおい移りを防ぐために匂いが強い洗剤などの近くには保管しないようにしましょう。
ミネラルウォーターの正しい保管方法
最後にミネラルウォーターの正しい保管方法をお伝えしたいと思います。
・直射日光が当たらない場所に保管する
・高温多湿を避ける
・匂いが強いものの近くには保管しない
ということです。
ダンボールで購入した場合は、そのまま保管しておくと良いですよ。
まとめ
賞味期限切れのミネラルウォーターは、「災害時の生活用水」や「アウトドア・レジャー」「水やりや掃除」など使い道があります。
さらに、賞味期限切れのミネラルウォーターは飲むことはできるので、賞味期限が切れたからと言ってすぐに捨てないようにしてくださいね。