「朝の一杯」や「ほっと一息」という時に便利なインスタントコーヒーですが、過剰に飲み過ぎると病気の原因になると言われています。
なぜ、インスタントコーヒーは病気の原因になるのか？アクリルアミドとは何なのかなど詳しく解説していきたいと思います。
インスタントコーヒーには病気の原因になる「アクリルアミド」が含まれている
インスタントコーヒーには「アクリルアミド」という神経障害やがんの病気リスクを高める成分が含まれています。
アクリルアミドについて詳しく見ていきましょう。
アクリルアミドとは？
アクリルアミドとは、高温調理をした際に発生する有害な化学物質です。
コーヒー豆の場合、120度以上の高温でコーヒー豆を焙煎する際、コーヒー豆に含まれる糖類などが加熱されアクリルアミドが発生するのです。
レギュラーコーヒーよりもインスタントコーヒーの方が、アクリルアミド濃度が高いことも報告されています。
また、アクリルアミドは、ジャガイモなどの穀物を120度以上で高温調理をする際にも発生するためポテトスナックにも含まれています。
他にも小麦粉から作られる焼き菓子や麦茶・ほうじ茶にも含まれています。
アクリルアミドが含まれているならインスタントコーヒーは飲まない方が良いの？
神経障害やがんの病気リスクを高める「アクリルアミド」が含まれているのであればインスタントコーヒーは飲まない方が良いのかというとそんなことはありません。
コーヒーには、健康効果もあります。
カフェイン
カフェインには、覚醒や興奮作用があります。
カフェインには、脳内で分泌される「アデノシン」という神経を沈静させる物質の作用を阻害する働きあります。
そのため、眠気覚ましになったり筋肉の動きが活発になることで運動能力が向上するという効果があります。
ポリフェノール
コーヒーには、赤ワインに及ぶほどのポリフェノールが含まれています。
特にコーヒーには「クロロゲン酸」というポリフェノールが豊富に含まれており、クロロゲン酸は血糖値の上昇を抑制してくれたり、活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。
これらの健康効果から見ても、一概に「インスタントコーヒーを飲んではいけない！」と言えません。
アクリルアミドを気にし過ぎると起きる問題
アクリルアミドを気にし過ぎると「食中毒」や「栄養バランスの乱れ」などの問題も起きてしまいます。
アクリルアミドは、高温調理をした際に発生する有害な化学物質ですが、インスタントコーヒーもその他の食品も、加熱調理は料理には欠かせない調理法です。
アクリルアミドを気にし過ぎて加熱調理を避けていると、「食中毒」や「栄養バランスの乱れ」などが起きてしまいます。
大切なことは、様々な食品をバランスよく食べて、揚げ物や脂肪分が多い食品の過度な摂取を控えるということです。
バランスの良い食生活を送ることで、アクリルアミドを多く含む食品の摂取量も大きくなりません。
参考URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kagaku/topics/tp021101-1.html#:~:text=
インスタントコーヒーは1日3杯から4杯もしくはそれ以下を目安に
インスタントコーヒーは1日3杯から4杯もしくはそれ以下を目安に飲むようにしましょう。
これは、成人の1日のカフェイン摂取量は400mg以内が適当だと言われており、それがコーヒー3杯から4杯分の量に該当しているからです。
アクリルアミドの摂取を他の食材からも摂ることを考慮するともっと少ない方が良いかもしれませんね。
また、1日3杯から4杯の杯数を守ったとしても濃いインスタントコーヒーを作ってしまうと、その分カフェインやアクリルアミドの摂取量も増えてしまいます。
必ず作り方の分量を守って、作るようにしましょう。
まとめ
インスタントコーヒーが病気の原因になると言われているのは有害な化学物質である「アクリルアミド」が含まれているからということが分かりました。
しかし、コーヒーには健康効果もあるので、過剰に飲み過ぎず1日3杯程度を目安に飲むようにしましょう。