うなぎや麻婆豆腐にサッと振りかけるだけで、ピリッとした辛みと爽やかな風味が増す「山椒」。
しかし、山椒は食べ過ぎてしまうと「下痢」を引き起こすリスクがある食べ物なんです。
どうして、山椒を食べ過ぎると下痢になるのか?適量は?体に良い働きは?など、意外と知らない山椒の謎に迫っていきたいと思います。
山椒は食べ過ぎると下痢を引き起こす食べ物だった
食卓にあるとサッと使える粉山椒。
うなぎや麻婆豆腐に振りかけると美味しいですよね。
でも、そんな山椒は食べ過ぎると刺激が強すぎて、「下痢」や「腹痛」「嘔吐」などを引き起こす食べ物なんです。
山椒の辛み成分「サンショオール」は食べ過ぎ注意!
山椒の辛み成分である「サンショオール」は、適量であれば身体を温めてくれたり胃腸の働きを活発にしてくれる働きがあります。
しかし、過剰に摂取すると刺激が強くなりすぎてしまい、「下痢」や「腹痛」「嘔吐」を引き起こしてしまいます。
食後すぐに体調が悪くなるというよりも、数時間後に症状が出始めるので過剰摂取には注意しましょう。
山椒の適量は1日「0.2g」
では、山椒が過剰摂取にならない「適量」とは、何gなのかと言うと「0.2g」です。
市販のうなぎの蒲焼やお寿司屋さんに置いてある1パックが0.2gなんです。
また、スーパーなど小瓶で売られている粉山椒は、1振りが0.2gと適量分が出るように商品化されているんです。
なので、使う時には何度も振りかけないように気をつけましょうね。
悪いことばかりではない山椒の効果効能
適量を食べると山椒は身体に嬉しい働きもあります。
胃腸の働きを高める
山椒に含まれている辛み成分「サンショオール」には、胃を丈夫にして腸の働きを整えてくれる働きがあります。
腸の働きを整えてくれるため、便秘解消にもつながります。
また、「サンショオール」には頭の「大脳」を刺激し、内臓器官の働きを活発にしてくれる働きがあり、「消化不良」や「消化不良が原因の胸苦しさ」にも効果があります。
冷え性の改善
さらに山椒の辛み成分「サンショオール」には、新陳代謝を活発にする働きもあります。
新陳代謝が良くなることで、発汗作用や冷え性の改善にもつながります。
鎮痛作用
山椒には鎮痛作用もあります。
「打撲」「捻挫」「打ち身」「むち打ち」などの解消にも効果があり、生薬と組み合わせて病院で使用されることもあります。
また、山椒を入浴剤として使用すると「肩こり」「冷え性」「神経痛」「リウマチ」「痛風」などの症状を和らげてくれます。
「山椒の入浴剤」として販売されている物もありますし、山椒の葉っぱや実をネットに入れて入浴剤として使用することもできます。
さらに、山椒を煎じた「だし汁」でうがいをすると歯痛を軽減してくれる働きもあります。
山椒と相性が悪い食材はみんな大好きアノお肉
何にでも合いそうな山椒ですが、実は「牛肉」との相性は悪いんです。
その理由は、食べた時に牛肉に含まれる「たんぱく質」と山椒の「サンショオール」が口の中で反応・変化して、牛肉のうまみ成分が失われてしまうからです。
せっかくの牛肉のうまみが感じられないのは嫌ですよね。
そして、反対に山椒は「魚介類」との相性はバッチリです。
「ちりめん山椒」をはじめ「ブリの山椒照り焼き」「サンマの山椒煮」などが人気です。
他には豆腐にもよく合います。
昔、バニラアイスに山椒をかけて食べると美味しいとテレビでも話題になっていましたよね。
ぜひ、適量を守りながら自分が美味しい山椒レシピを見つけてみてくださいね。
まとめ
山椒は食べ過ぎると「下痢」や「腹痛」「嘔吐」を引き起こしてしまう食べ物です。
1日の適量は0.2gを守って、山椒の効果・効能を上手に摂ってくださいね。